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ベートーヴェン ピアノソナタ【月光】Beethoven Mondscheinsonate Nr.14 Op.27-2 cis-Moll “Sonata quasi una fantasia”

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Ludwig van Beethoven Sonate für Klavier Nr.14 cis-moll Op.27-2
ピアノソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27-2 「月光」
00:01 第1楽章 Adagio sostenuto
06:18 第2楽章 Allegretto
08:43 第3楽章 Presto agitato
【演奏】山口美樹子
【録音】摂津響Saal 2021年3月

1801年30歳の時、ピアノの弟子であった伯爵令嬢ジュリエッタと恋に落ちた。難聴の苦しみを抱えながらも作曲活動に専念し、彼女への想いをこのピアノソナタに託し彼女に捧げた。「月光」という呼び名は、ドイツの詩人レルシュタープが「スイスのルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」と例えたことから、ベートーヴェンの死後に広まったと言われている。途切れることの無い3連符の美しいハーモニーが、転調を繰り返ししながら静かに流れ、attacca(アタッカ)によって軽快な表情を持つ第2楽章へ移る。最終楽章では激しい分散和音と同音連打によって高揚感が高まる。嬰ハ短調の主和音ソ・ド・ミは第1楽章と第3楽章に使われ、同じ素材でありながら、リズムや音の組み合わせを変えることで相反する性格を生み出している。当時のソナタ形式には見られない自由な発想で構成され、”幻想曲風ソナタ”と彼自身が記している。音楽家として致命的ともいえる耳の病に死を意識するほど、思い悩んだベートーヴェンの心の叫びと葛藤、そして生きる意欲を得るための新しい芸術への挑戦を感じる。
#ピアノ #Beethoven #月光


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